高知県酵母の父、上東さんにインタビュー

いきなりの中年おじさん二人の写真ですみません。
5月31日に高知県工業技術センターに行ってきました。目的は高知県酵母の父、上東さんに29BYの県内酒の出来栄えと特徴を聞くためです。PM2:50分布師田に到着。受付の小柄で可愛らしい女性に上東さんをお願いしますと伝える。程なく、上の階よりロビーに降りてきてくれ、ロビーの応接セットにてご対面です。多忙の中、時間を取って貰った御礼を伝え、さっそく29BYの出来栄えはどうでしたかと質問。

29BYの酒米は出来が良く、溶けやすいとの高評価。溶けやすいことは、味幅があり、飲みごたえがある日本酒ができているとの答え。これはありがたい。
一方、高知県の酒造好適米は今のところ、品種・量・ともに少なく県内の酒蔵さんに十分使ってもらえるだけの確保が難しいとの事。

この課題をどのように解決されますかと質問。

高知県産酒蔵好適米の吟の夢は評価が高く、結果を出しているが中手米である。これに続く米を創ってゆかないかん。今年は、新しく高育80号を作付けて収穫された米で仙頭酒造場さんが仕込んでみる。
高育80号は風鳴子の系列で早稲品種、タンパクが少なく、心白が適度な大きさになる。風鳴子は心白が大きすぎて、精米時に割れやすかった。この欠点を補い、早稲品種なので平地での作付けができ、収穫量を増やせれて量的欠点も乗り越えれる。期待大。(吟の夢は中手米・平地での対応が難しく量が稼げない。昨年は200t)
地産地消のプラットホームが出来上がりつつあります。いい結果が出ますように、応援して行きます。その他に酵母もAC-95を使った日本酒が増えてきてますよとの事。この酵母はカプロン酸・酢酸イソアミルの両方の香りがバランスよく出る特徴を持っており、今迄の日本酒プラスアルファの味が市場に出て、日本酒好きの選択肢が増え、味の幅も楽しめるようです。

その他、話しているうちに4:12分。大変貴重な時間を大幅に過ぎてしまい、申し訳ありません。また来らしてもらう約束をして帰路に。(今回で2回目)ありがとうがざいました。

追伸、平成28酒造年度全国新酒鑑評会の結果を頂きました。高知県は29BY金賞率が全国第2位です。酒の国、高知の実力を示した結果です。酒の関係者のみなさんに感謝。
私も自信を持って土佐酒をお客様に売ることができます。
金賞受賞蔵入賞目録順
・高木酒造株式会社
・有限会社濱川商店
・土佐鶴酒造株式会社 北大野工場 千寿蔵
・土佐鶴酒造株式会社 北大野工場 天平蔵
・株式会社アリサワ
・司牡丹酒造株式会社 第一酒造場
・有限会社西岡酒造店

入賞
・亀泉酒造株式会社
・有限会社仙頭酒造場

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